News

JST STARTでの研究成果が「Cell Reports Methods」誌に掲載されました

 当社の創業に向けた国立研究開発法人 科学技術振興機構 大学発新産業創出プログラム(JST START:2020年11月〜2022年3月)での東京大学・理化学研究所・日本医科大学の共同研究の結果が、米科学誌「Cell Reports Methods」に掲載されました。

 本研究プロジェクトでは、半自動合成による蛍光プローブの網羅的合成技術の開発と、マイクロデバイスを用いた1分子酵素活性計測技術で血液中の様々なタンパク質加水分解酵素の活性を1分子レベルで解析する方法論の開発を行いました。さらにこれを用いて、Stage I-IIの膵臓がん患者の血漿中でエラスターゼ、CD13、DPP4などの酵素の活性異常が起きている様子を明らかにしました。これは106-109分子の集団として酵素活性を解析する従来のタンパク質機能解析技術では見出すことができず、1分子ごとの個性を反映した解析によってはじめて可能になった成果です。

 当社では、本知見を応用し、血液中の1分子レベルの酵素活性異常を検出して疾患の早期発見を行う「1分子計測リキッドバイオプシー技術」の社会実装を進めています。

【論文情報】
雑誌名:Cell Reports Methods
論文タイトル:Identification of activity-based biomarkers for early-stage pancreatic tumors in blood using single-molecule enzyme activity screening
DOI:10.1016/j.crmeth.2023.100688.

【東京大学のプレスリリース】
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0111_90047.html

血液中の1分子レベルの酵素活性解析に基づく疾患診断手法の開発(論文概要図)