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大学発ベンチャー表彰2023で「科学技術振興機構理事長賞」を受賞しました

コウソミル株式会社は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)及び国立研究開発法⼈ 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主催の「大学発ベンチャー表彰2023」において【科学技術振興機構理事長賞】を受賞しましたのでお知らせいたします(大学発ベンチャー表彰 受賞者一覧)(表彰式)。

当社は同賞の審査において、がんの早期診断薬として利用出来るバイオマーカーの探索に志高く挑戦している点を高く評価いただき、受賞に至りました。

当社は、体液中の酵素の活性を1分子レベルの超高感度で検出する「1分子計測リキッドバイオプシー技術」を用いて、疾患の早期診断薬の研究開発とヘルスケア企業の研究開発支援を行っています。本受賞を契機に、これらの事業開発をさらに加速し、独自の革新的技術でヘルスケアの発展に貢献してまいります。

■ 大学発ベンチャー表彰について

大学発ベンチャー表彰」は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と国立研究開発法人科学技術振興機構が2014年度に開始した表彰制度です。大学などの研究開発成果を活用して起業したベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーや、特にその成長に寄与した大学や企業などを表彰します。大学などの成果を用いた起業と起業後の挑戦的な取り組みや、大学発ベンチャーへの支援などをより一層促進することを目的としています。

■ 1分子計測リキッドバイオプシー技術について

血液中の酵素の活性を1分子レベルの超高感度で評価することができる当社独自の技術です。東京大学大学院薬学系研究科 小松徹 助教の「特定の酵素に代謝されて光る性質をもつ蛍光性酵素基質(蛍光プローブ)」技術と、理化学研究所 渡邉力也 主任研究員の「溶液中の酵素を1分子ずつに分けることができるマイクロデバイス」技術を組み合わせて実現しました。本技術は、細胞機能に最も近い生体情報であり疾患状態をよく反映する「酵素の活性」(タンパク質の機能)を評価するため、予測精度の高い診断法が開発できます。また1分子レベルの超高感度により早期病変に由来する微量酵素を評価できるため疾患の早期診断に適しています。1μL程度のわずかな血液があれば測定ができる点も、在宅検査に応用できる大きな強みです。

■コウソミル株式会社について

コウソミル株式会社は、東京大学・理化学研究所発のベンチャーとして2022年に設立されました。「誰もが病に悩まず、自分らしく生きる世界の実現」をビジョンに掲げ、疾患の早期診断薬開発とヘルスケア企業の研究開発支援を行っています。現在、膵臓がん・大腸がん・その他疾患の早期診断薬の開発に向けて臨床研究を実施中であり、2024年に最初の製品として膵臓がんのリスク検査の販売を予定しています。また製薬企業等と共同で、既存技術では見つからなかった全く新しいバイオマーカー探索を行い、薬効評価や患者層別化等への応用を目指しています。共同研究にご興味がございましたら、ぜひお問い合わせフォーム等よりお気軽にご連絡ください。

設立: 2022 年 4 月
所在地: 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ215
代表者: 代表取締役 鏡味 優
URL: https://cosomil.com/
お問い合わせ:https://cosomil.com/contact/
E-mail: hkomoto@cosomil.com